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JAPAN
Tochigi


全農主催、肉用牛枝肉共励会、最高の名誉賞受賞!!

日本食肉格付協会などが枝肉のバラの厚さ、肉食、脂肪交雑などを審査。平久井さんの牛は、枝重量五百九キロ、格付けは最高ランクの五。脂肪交雑は十二と見事な霜降り状態で、全項目で目標値を上回った実績です。


よい環境で快食、快眠
−とちぎ和牛評価高まる−

肉用牛枝肉共励会で日本一

矢板市成田 平久井順一さん(54)


会場となった東京中央卸売市場で、
名誉賞に輝き表彰される平久井さん


牛舎は3棟あり、仔牛を含めて70頭肥育している。

  全国農業協同組合連合会が主催する、第一回肉用牛枝肉共励会で、矢板市成田の平久井順一さん(54)の出品牛が最高の名誉賞を受賞し”日本一”の勲章を得た。矢板市場で素牛を調達し、肥育した生粋の「とちぎ和牛」。栃木県からは12頭が出品されたが、うち6割が格付けは最高ランクの5(特選)をマークし、栃木県の肉用牛生産技術と素牛の質の高さが証明された。県経済連は「三重や佐賀などの名産地を抑えての快挙。とちぎ和牛の評価は益々高まるはず」と期待している。

  平久井さんは30歳頃から和牛の肥育を始めた。農閑期に出稼ぎに出るよりは、自宅にいてできることとして取り入れた。数頭から始めたが、徐々に増え、現在は70頭を数える。


量化を目指すには、素牛の系統のよし悪しが何よリも物をいうという。

  肥育するうえでは、初期の段階(生後10〜16ヶ月)に良質な粗飼料である乾草、それに濃厚飼料を多く与え、骨格の形成と丈夫な内臓をつくる。その後は食い止まりを抑えるため、稲ワラを一日に2〜3回与え、混合飼料の一定量を平らに採食するように心掛けている。

  また、牛が気持ちよく生活ができるよう、牛舎の環境管理にも配慮している。夏は涼しく、冬は暖かくが基本。平久井さん宅の牛舎は高台にあるため、夏は南からの風通しがよく、北にはさらに小高い山があって北風を防ぐという立地条件に恵まれている。排泄物などは夏は15日に1回、冬は25日に1回の割りで取り出し、新しいモミガラを敷いて、牛床はつねに清潔にしている。

  牛を肥育するうえで平久井さんは、「最も注意するのは、病気を出さないことです。”牛はよく食べて、よく寝る”といわれるので、快適な生活環境に心掛けています。健康状態にもつねに気を配っています」と高品質の枝肉生産をめざしている。



今回の共励会は1999年7月16日に束京都中央卸売市場で開かれた。全農主催による系統飼料を使っての肥育牛による枝肉の共励会で、23都道府県から雌牛の部に30頭、去勢の部に135頭の黒色和種が出品された。枝肉については日本食肉格付協会などの審査員が、規定に基づいて、□-ス芯の太さ、バラの厚さ、これらの脂肪交雑(しもふリ)の程度、肉色、肉のしまり、きめなどについて審査した。

  平久井さんの牛は去勢の部に出品された。生体は739キロ、枝肉重量509キロ、格付けは最高ランクのAの5、脂肪交雑は12と見事な霜降り状態で、全項目で目標値を上回った。名誉賞は両部門合わせて1頭だけ。

  引き続いて行われたセリで、枝単価(1キロ)6,632円、枝売上高327万円と、同市場での本年度の最高価格を記録した。